take the cake の意味と使い方を覚えよう

初心者へ贈る英会話勉強方法

皮肉的に使われる英語表現

take the cake は、そのまま訳すと「ケーキを取る」などとなりますが、これはこの語源が、一説では、黒人のダンスコンテストで一番になったら、ケーキを貰えるというところから来ているかららしいです。

つまりケーキはその一等賞の賞品だったということですね。

その意味から「優勝する」「うまくやる」「抜きん出る」などの意味で使われ始めたそうです。

しかし、上記の場合とは全く逆に、これを皮肉な気持ちを込めて「呆れる」「最低だ」などという意味でも使われています。

したがって、会話などの中でどういう意味になるかは、その全体の流れに関係してくるということです。

それでは、例文を参考に使い方を覚えていきましょう。

例文で確認しましょう

A: Who took the cake in the marathon?
誰がそのマラソンで優勝したのですか。

B: That fifteen-year old boy.
あの15歳の少年だよ。

上記の説明でもあるように、「ケーキをとった」と言うことで「一等賞をとった」「優勝した」という意味ですね。

マラソンの綴りにも注意しましょう。


A: Oh my gosh, I missed a lot of easy shots.
あ~参った。簡単なショットをたくさんミスったよ。

B: But the last one took the cake.
でも最後のショットは見事だったよ。

最初は悪かったが、but という単語でつながっているので、その逆の意味になることが理解できると思います。

つまり The last shot was very good. だということです。


A: Why are you so angry? Did Takeshi break his promise again?
何でそんなに怒っているの。タケシ君がまだ約束を破ったの。

B: That's right. He really takes the cake.
その通りよ。彼って本当に最低よ。

Aの話が良くない事を述べているので、「最低だ」という訳にしました。

これを「本当に最高ね」としても、それが皮肉的な言い方になるので、訳の取り方は人それぞれで良いと思います。

その際は、皮肉的に聞こえるようなイントネーションが大事な要素になると思います。


イギリス英語では cake の代わりに biscuit(ビスケット) が使われることがあります。

A: Oh no, if that doesn't take the biscuit/cake.
もういや、こんなのやってられないわ。

B: Hahaha, how many times did you get a speeding ticket this month?
はっはっは~、今月は何回速度違反の切符を切られたの。

この例文では if が付いた否定文として使われています。

この考え方としては、「もしビスケット(ケーキ)が貰えないんだったら」→「ビスケットがもらえないなんて」→「もう全然良くないわね」→「最低よ」→「やってられないわ」という感じになるかと思います。

イギリス英語では cookie(クッキー) のことを biscuit と言ったりするので、これも覚えておくと役に立つかもです。

コンテンツ

ページのトップへ戻る