英単語学習

初心者へ贈る英会話勉強方法O

英単語学習の意義

毎日、英単語を中心に一生懸命勉強している方もいると思いますが、はっきり言って、これだけだと、ほとんど受験英語のための勉強にしか役立ちません。

一時期だけ暗記して、後は忘れても良いものなら、それも構わないでしょう。

さて、そのことはひとまず置いといて、英単語の覚え方について述べてみたいと思います。

英単語の覚え方にいくつかの方法があると思いますが、中学や高校では語呂合わせで覚えるというやり方もありましたね。

今でもやっている方は多いと思いますが、その語呂合わせを考えるのに時間がかかり過ぎることもあり、その時はうまく出来たように感じても、語呂合わせの言葉自体を忘れてしまい、時間の無駄になってしまうなんてこともよくあります。

もちろん、それによって完全に覚えてしまえば何も問題はありませんから、役に立つこともありますし、そういう関係の書籍を購入したりして実践している人も多いことでしょう。

ところで、共感覚(シナスタジア、synesthesia)という知覚現象を表す言葉があります。

これは数字や文字、音などを、自分独特の色などとして感じる特殊な感覚のことを言います。

これが突出している人の中には、数週間で全く知らなかった言語をマスターすることもあるとのことです。

共感覚は訓練によって身に付くものではなく、いつからかそういう感覚を自分の中に自覚していくもののようです。

暗記力を鍛えようとする場合には、右脳開発レーニングなどの訓練方法もありますが、これも個人だけでは長続きしないことが多いでしょう。

かく言う私も、途中で挫折してしまいました。

また、かなり難しいやり方だと、接頭語や接尾語などの表す意味を覚えて、知らない単語が出てきた時に、それを当てはめることにより、未知の英単語を推測していくような方法もあります。

例えば decay の de は「下に」の意味があり、「腐る、低下する」という意味で使われます。

しかしながら、deplore は「遺憾に思う、残念に思う」などの意味があり、de からだけでは推測が難しく、 plore の語源も知らなければなりません。

これではややこし過ぎて、途中で嫌になる人も多いでしょう。

したがってこのやり方も、多くの場合、あまり長続きさせることはできない場合が多いでしょう。

自分の脳に、いきなり何の脈略もない事柄を埋め込むのは簡単なことではありません。

知らない単語や熟語、イディオムなどが出てきたら、身振り手振りを交えながら思いっきり感情を込めて発音してみたり、英文の中に組み込んだりして印象を高めるようにしてみてください。

自分の口癖になっている言葉は、自分にとって利用度が高いはずですから、それを英文にして覚えておくとよいでしょう。

そういう表現などを使って一人芝居をしておけば、実際の英会話に大いに生かせますよ。

たとえ間違った単語を使って赤っ恥をかいたとしても、逆に、それがその時の印象度を高めてくれるので、記憶という点においては、脳への強い刺激になるのでとても有効です。

私もそういう経験をしてきました。

間違ってこそ英語勉強に大いに役立つことがあるのを身に染みて感じています。

インプット(input)とアウトプット(output)

何を覚えるにしても、アウトプットが出来るインプットが出来ていなければ何の意味もありません。つまりは、英語の場合、ただ単語をたくさん覚えられたとしても、それらを使って一つの英文にして話したり、文章に仕上げる力になっていなければ、本物の英語力が付いたということにはならないのです。

知らなかった単語は、突然、違う文章の中で何度か出てくると、比較的短期間で覚え込んでしまうことがあります。これも脳にとってある程度強い刺激になるからではないでしょうか。

ということは、いろいろな英文をたくさん読んだり聞いたりすれば、それに連れて英単語もたくさん覚えられるということです。というより、いくつかの単語が一つの固まりのようになって自分の中に飛び込んでくるようになります。

そうなれば、いちいち日本語に訳すこともなくなってきます。

ここで、私が最も強調したいのは、やみくもに単語のみをたくさん覚えようとすることは、英語を理解する上ではあまり意味がないということです。

1つの単語に1つの意味しかなければ、その苦労も半減できるでしょうが、多くの場合1つの単語にはたくさんの意味があり、逆に、同じような意味を表す単語がいくつも存在します。

例えば、bank という単語を取り上げてみましょう。これには「銀行」という意味の他に「(河川の)土手」という意味もあります。

そこで、He went to the bank. の bank はどちらの意味になるでしょうか。

「彼はその銀行に行った。」又は「彼はその土手に行った。」

この一文だけだと、どちらとも受け取れるので、この場合には、さらに前後の文脈を知る必要が出てきます。

したっがて、次のように書いてあればはっきりします。

He went to the bank to withdraw one million yen.
「彼は100万円を下ろしに銀行へ行った。」

単語テストや単なるクイズであれば役に立つ事もあるでしょうが、実際のコミュニケーションのための能力にはあまり直結しないのです。

日本語でも、普段あまり使いそうにない言葉を初めて知ったとき、それを使えそうな機会が来てもなかなか口から出てこなかったり、どのような形で言えばよいのか迷うことがあると思います。

語彙力を付けたいのなら、英単語ばかりを覚えようとするのではなく、英文の中に組み入れて使えるように努力してみてください。

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