行ったことがある、という言い方はよく出てくる表現です。
そこには興味深いたくさんの遺跡があるが、私はまだ行ったことがない。
レベル1
日本語の文章が長いのと、「遺跡」という言葉があるので、難しさを感じた方もおられるでしょう。
「遺跡」を表す単語はいくつかありますが、その中でも remains(リメインズ) がよく使われているようです。これは remain の複数形ということになりますが、「残り物、遺体」などの意味もあります。
その他の日本語に対する英語も順番に並べてみます。
そこには there 興味深い interesting たくさん many/a lot of
あります there is/are が but 私は I まだ yet 行った went
ひとまず、いつものように順番に並べてみます。
There interesting many remains there are but I yet went.
多くの方にとっては、かなりでたらめな英語になっていることは分かると思います。
there is/are を使う時は英文の先頭に来ることは理解できていますか。そしてis/are の選択は、その後の語句が単数が複数かによって決まります。
レベル2
日本語が2つの文からなっているので、基本的には英文も2つになることに気を付けておきましょう。
ここでの there are の主語は「遺跡」で、これを含む語句がそのすぐ後に続きます。
そして「そこへ」の there は、この英文の最後にきます。
There are interesting many remains there but I yet went.
しかし、これではまだまだ、だめですね。「興味深いたくさんの遺跡」の単語の順番を日本語につられないように注意してください。
There are many interesting remains there but I yet went.
それから、後にきているもう一つの英文ですが、ここにもまだ大きな問題が残っていますね。
日本語が否定文になっているのに、英文は否定文の形になっていません。また、yet の位置もあまり良くありません。
レベル3
英文を否定文にしますが、「まだ行ったことがない」という言い方は、ここでは現在完了の形にしなければなりません。
There are a lot of interesting remains there, but I haven't been (there) yet.
カッコの中の there はその前に一度出ているので、省略することが出来ます。
また、「行ったことがない」は haven't gone にしないようにしましょう。
これは have been が、通常「行ったことがある」という経験を表し、have gone は「行ってしまった」という意味になってしまうからです。
しかし、ネイティブの中にもこのように言う人が居るのも事実です。
but の前のコンマは、英文を書くときには付けた方が良いでしょう。