ありとあらゆるもの、を表現する英語イディオム
you name it は思い付くものを列挙する時に「ありとあらゆるもの、何もかも」というような意味合いで使われる慣用な表現です。
人でも物でも、何でもその対象になり、言葉の先頭にきたり語尾にきたり、また、単独で使うこともできます。
それでは例文を参考に使い方を覚えていきましょう。
例文で確認
A: What language does he speak?
彼は何語を話すのですか。
B: English, French, Italian, German, Spanish, Dutch, you name it.
英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、何語でも話せるよ。
この例では、「思い付く言語ならどんな言語でも」という意味で使っています。
対象となる物が羅列するほどたくさんある時に、このように言葉の最後に付け足すことがあります。
ちょっと難しい表現ですが whatever language you can think of「あなたが考えられる言語は何でも」というような感じです。
A: Excuse me, but do you have any beer?
すみませんが、ビールは売っていますか。
B: Asahi, Sapporo, Kirin, you name it. We've got it.
アサヒ、サッポロ、キリン、何でもありますよ。
同じような物がいろいろあると言う時なども、このように使うことが可能です。
we've got it は you name it とよく一緒に使われる表現で、同じような意味ですので、あえて訳はいらないと思います。
個人なら I've got it と言うこともありますし、第三者なら they've got it
となったりするでしょう。
★人に物をおごる時にも使えます。
A: Just you name it. I'll buy you anything you want.
何でも言ってね。君の欲しい物は何でも買ってあげるからさ。
B: Really? Thank you. You must be a billionaire.
本当に?あなたって大金持ちなのね。
物の名称などを羅列しなくても、この例のように最初に言うこともできます。
「buy+A+B」で、「AにBを買ってあげる」という意味です。
A: Can you spare a minute?
ちょと話しがあるんだけど。(ちょっといいかな。)
B: Oh, what? Name it.
ああ、何?要件は?
人の要件を伺うような場合にも使える表現です。最初に you があっても無くても OK ですね。
直訳では「名前を言ってみて」ということですが、要件を聞き出す非常に簡単な言い方となります。
Can you spare a minute? も相手にお願いなどがある時に使う会話表現ですので、ついでに覚えておくと良いでしょう。
このでの spare は「(時間を)割く」という意味で、「ちょっと時間がありますか。」などの訳にもできるでしょう。