勉強時間とタイミング
英語などの語学の勉強においても、効率的に行える時間帯やタイミングというものが存在すると思います。
気分的に学習が進む、個々の能力の差、また科学的根拠を持つ学習法まで、様々な要因によって、学習進度は変化していくでしょう。
英語の勉強法とその時間
1日の中で、英語の勉強に費やすことのできる時間は限られています。そこで学習計画というものを立てることがよくあります。
しかし、あまりにも綿密過ぎる計画は、かえって挫折してしまう可能性が高くなります。
その典型的な例として、夏休みの宿題や勉強の計画を立て、そのまま実行できた方は、非常に少ないはずです。
とりあえず英語で会話をしたいと思っている方は、最初から難しい言葉を話したり覚えようとしたりしないようにしましょう。今の時点から、一歩だけ前に踏み出すつもりで頑張ってみてください。
知らない単語や表現を詰め込み式にたくさん覚えようとすると、時間がかかるだけで、イザという時に、使いたいと思う言葉が、すんなり出てこないなんてことになってしまいます。
ところで、英語の学習が進んでくると、英語で話す夢を見始める事があります。夢の中の相手の英語が分かる時もありますし、分からない時もあります。
そして、簡単に英語で話すこともできますが、一生懸命正しい英語を考えて答えようとすることもあります。
あくまでも夢の中の話ですから、目が覚めた時にメチャクチャな英語になっていたことに気付くという場合もあります。
それはそれで、少しでも英語を考えていたということになるでしょうから、英語の勉強時間になっていると考えても良いと思います。
ところで、深い眠りに入っている時、脳は休んでいるのではなく、フルに活動をしているそうです。「ねむりと記憶/池谷裕二(脳のスペシャリスト)」
脳は起きているときよりも活発に活動しているというのです。
ということは、やはり寝ている間でも上記のように英会話の練習ができるわけです。
勉強のタイミング
床につく直前に、覚えたい英語の表現などを学習することで、それらを脳に定着しやすくする効果があるようです。
実際、前日に分からなかった問題が、夢の中や、朝起きた時に解けてしまうというようなことがありませんか。
脳が、起きているときよりも素早いスピードで物事を整理し、意識しても気付かなかったことに気付かせてくれるわけです。
「人智学」という、ある種の思想・教育理念を提唱した、シュタイナーという哲学者がいました。彼の考え方の中にも、これと同じようなものがあります。
それは、「起きている間に仕入れた情報は、眠りの中でその概念を感覚的に感じ取る」といったようなものです。
睡眠は疲れた身体にパワーを取り戻させるだけでなく、脳に送った情報の整理整頓もしてくれるということですね。
部屋にしても、きちんと整理ができていると気持ちが良いものです。
それと同じで、整理整頓がしっかりできた後は、脳も新しい情報を入れやすくなるので、しっかり眠りが取れ、体がすっきりしている時こそ英語勉強などの時間に適しているとも言えるのです。