日本語を正しく理解する必要性
英語の上達させるためには、日本語を正しく理解することも非常に大切な要素となります。
ある言葉を英文にする時に、日本語の意味さえも正しく理解できていないことがよくあると思います。
例えば、「得てして」や「即して」など、普段あまり考えずに使っていることが多いでしょう。
日本語の会話では、いちいち、それはどんな意味なのかと、よく考えたり、分かり易く説明したりすることもありませんね。
このように、いざ英語にしようとすると、かなりつまずいてしまうものもあるはずです。
「得てして」は「ややもすれば」とも置き換えられますが、これでもまだ、すっきりしません。
そこで「場合によっては」などとすれば、何とか英語にできそうです。
これも前後の文脈によりますが、in some cases とか言えます。
また、「やっぱり」という言葉は、様々な場面で非常に多くの人が使っていると思いますが、この言葉にも、いくつかの意味が含まれています。
国語辞典で調べてみると、「やっぱり」は「やはり」を強めた表現であると書いてあります。
そして「思った通り」とか「依然として」などの意味として説明されています。これに相当しそうな語句には all in all や after all,
still などがあります。
日本語と英語の違いの理解
例文をあげてみましょう。
★の付いた日本文をクリックすると英文や解説が現れます。
★この冬はスキーをしに北海道に行ったよ。やっぱり北海道の雪は違うね。
The snow in Hokkaido is quite different.
この日本文の中の「やっぱり」は別になくても構わないでしょうが、あえて英語にすると、簡単に quite やreally などでもよろしいかと思います。
要は自分の気持ちを、英語でどのように表現するかという事が非常に重要であり、そこにはそれぞれの気持ちや個性が少なからず表れるでしょう。
しかし、状況によってはこれらの語句がふさわしくない場合もあります。
★やっぱり僕はここに残るよ。
この場合の「やっぱり」、On second thought は「よく考えた結果」といった感じになります。この場合にも、もちろん他の語句で表現できるでしょう。
この言葉は、まず必要でないと思われる場合にも、口癖のように使ってしまうことがあるので、いざ、英語にしようとすると大変です。
では「一抹(いちまつ)の寂しさがある」とかはいかがでしょうか。
〝一抹”とは手元にある国語辞典によると、「ごくわずか、ほんの少し」などの説明があります。
つまり「少し寂しく感じる」と訳し変えることもできます。
★少し寂しく感じる。
外国語を勉強するということは、日本語を再度勉強し直すということにもつながます。