機会を与えることなどを表現する英語慣用句
try me は直訳で「私を試して」などとできますが、これだけでは意味がよく分かりませんよね。
例えば、相手から「あなたにはこれをするのは不可能だ」などと言われた場合、「それはどうでしょうね。試してみてはどうでしょうか。」などの含みを表現できます。
このように、日本語にしにくい英語のフレーズは往々にしてあるので、その都度、日本語の訳し方もうまく考える必要があります。
try me に類似した表現も解説していますので、参考にしてみて下さい。
それでは、例文でこれを使ったいくつかの例を見ながら覚えていってくださ。
例文で確認しましょう
A: I don't think you can solve this mystery.
君にはこの謎は解けないだろうね。
B: Oh, are you sure? Try me.
あ~、まじ?じゃあ、試してみようか。
この場合は、「(その謎を解くために)私を試しに使ってみて。」といったような意味です。
A: I'll knock you down so easily.
お前なんか簡単に倒せるぜ。
B: Haha, really? Just try me. I have a black belt in karate.
ははっ、本当かい。じゃあやってみようよ。俺は空手の有段者なんだよ。
この例文では「俺の強さを試してみようよ」みたいな感じのニュアンスです。
black belt は、そのまま「黒帯」のことですが、初段になるまでは白帯ということで、「有段者」と訳してみました。
ネットなどの英英辞書では、このイディオムの意味の一つとして give me a chance としています。
これはそのまま「チャンスをくれ」という意味ですね。
A: I wonder if someone can decode this message.
誰かこのメッセージを解読できる人はいるかなあ。
B: Ah, maybe I can do it. Please just give me a chance.
あ~、僕ができるかも知れません。ちょっとやらさせて下さい。
これを Please just try me. とすることもできるということです。
他には watch me などの類似した慣用句もあります。
A: I guess it's absolutely impossible for you to complete this RPG.
君にはこのRPGゲームを制覇するのは絶対に無理だろうね。
B: Yeah? Just watch me. The word "impossible" is not in my dictionary.
そうかい、じゃあ見ててよ。僕の辞書に不可能という文字は無いんだよ。
The word "impossible" is not in my dictionary.「余の辞書に不可能という文字はない。」は、ナポレオンの有名な言葉ですね。
元はフランス語ですから、英語でもいろいろな言い方ができると思います。