これがそれだ、さあいよいよだ、これが最後だ
This is it. という表現は、実に簡単な単語ばかりで作られた表現ですが、いくつかの違った場面で違った意味として使われる、非常に実用的で面白い言葉です。
直訳的には「これがそれです。」となり、話題にしていたものを指し示すような感じで言います。
また、待っていたものがこれから起こるような場合には「さあきたぞ、いよいよだ」などの意味合いで使われることもあります。
他にも、最後通告をするような感じで「もうこれが最後だぞ。」というような意味でも使われています。
それでは例文の中で、その使い方を覚えていきましょう。
例文で確認しましょう
◆こちらです。
A: So which movie do you want to see?
それであなたが見たいのどっちの映画なの。
B: This is it. The storyline is perfect.
これだよ。ストーリーが完璧なんだよね。
これは「どちら?」と聞かれた時に、「こっちだよ」と答える基本的な例です。
日本語訳的には「こっちがそうだよ」など、いろいろ言えると思います。
◆これだ!
A: Hey, what is this? Oh, this is what I've wanted. This is it!
オイ、コレなんだ?ああ、これがおれが欲しかったやつだよ。これだよ!
B: Don't be so excited. This is nothing.
そんなに興奮するなよ。こんなの何でもないよ。
日本語的には最初の例と同じになりますが、これは指し示した物が「まさにそれだ」と言いたい時などに使います。
◆疑問文にもできます。
A: Did you finally discover a new rare metal in the seabed? Is this it?
海底でついに新しいレアメタルを見つけたのか?これがそうか?
B:Yes, I think we will have a bright future with this discovery.
はい、この発見で我々の未来も明るくなるでしょう。
That's it. という言い方も「それだ」という意味で使えますから、これを Is that it? という疑問形にしても良いでしょう。
◆これが最後だ。
A: Hey guys, cut it out! I told you many times. This is it!
あんたたち、やめなさい。何回も言ったでしょ。もうこれが最後よ!
B: I know, Mom, but he hit me first.
わかってるよ、お母さん、でもあっちが先に叩いてきたんだよ。
この状況は、子ども同士が喧嘩をしていて、それを止めに入った母親の一言として this is it を使って使っています。「もう口で言うのはこれが最後よ」という感じになっています。
この後は、お母さんからのきつい罰が待っていることが予想されそうですね。