~はもはやそれまで、という意味を英語で表現する時
soft spot は、せめられると弱い所とか、好き過ぎてどうにもならない、といったような感じの意味を表す慣用句です。
つまり、何かに対して特別な好みや優しさを感じることを表す表現です。
日本語では「弱点」と訳されることもありますが、負の意味合いを持つ言葉ではなく、むしろ、個人的な嗜好(しこう)や感情を表現するときに使われるポジティブな表現です。
for の後ろには物事だけでなく、人を表す言葉もきます。
もちろん、そのままの直訳の意味として「柔らかい部分」ということでも使えます。
それでは例文を使って覚えていきましょう。
例文で確認
A: How can I draw Nancy's attention to me?
どうやったらナンシーの気を引くことができるかな。
B: Ah, she has a soft spot for soft-talk.
ああ、あの子は甘い言葉に弱いのよ。
soft-talk は「甘い言葉」というような意味でsoft spot と韻を踏んでみました。
A: Do you like dogs?
犬は好きかい。
B: Yeah, I have a soft spot for puppies, especially.
うん、子犬にはメロメロだよ、特にね。
日本語の訳は臨機応変にしましょう。
ここでは、「~にメロメロ」というように訳してみました。
「弱点」ということでそのままの意味で使われることもあります。
A: We have to find the rival company's soft spot.
あのライバル企業の弱点を探さないとな。
B: Right, we will go bankrupt if things don't change.
そうだね、このままじゃこっちは倒産だからね。
つまりこの場合は weak point とすることもできるでしょう。
上記でも解説した通り、直訳で「柔らかい部分」ということでも利用可能です。
A: Which part of the cow do you like best?
牛のどの部分が一番好きですか。
B: The softest spot, of course.
もちろん一番柔らかい部分です。
ここでは soft が最上級になっているので softest となります。
このイディオムが、好きでたまらないのか、本当の弱点なのか、はたまた直訳的に柔らかい部分なのか、それぞれ文脈や前後関係でしっかり考えてみましょう。