再び力を取り戻すことを表現する英語慣用句
second wind とは、一度失ったり、失いかけたりした気持ちや、やる気などを取り戻す、という時に使える慣用句です。
日本語では「エネルギーが蘇る」と言うような訳もできますね。
直訳的には「二番目の風」となるのですが、この場合の wind は「風」ではなく、「呼吸、息」のような意味になるようです。
したがって、「二番目の呼吸」ということになるでしょう。
知らないと絶対に出てこない英語の表現ですよね。
それでは例文を参考に second wind の使い方を覚えていきましょう。
例文で確認しましょう
A: Jimmy is woking hard again nowadays.
ジミーはこの頃また一生懸命働いているよね。
B: It seems like her new girlfriend gave him a second wind.
新しい彼女がやる気を回復させたみたいだね。
give someone a second wind で、「~に元気(やる気)をまた与える」という感じになります。
★ get one's second wind という言い方もできます。
A: It's steaming hot, isn't it? Why don't you have some beer?
蒸し暑いよね。ビールでもどうだい。
B: Oh, thank you. Gulp-gulp. I got my second wind.
ああ、ありがとう。ゴクゴク。生き返ったよ。
gulp は、動詞で「ゴクゴク飲む」という意味がありますが、ここでは擬音語として使っています。
A: You often hit the plateau when studying other launguages, eh?
外国語を勉強する時って、よく壁にぶち当たるよね。
B: Right, you need a second wind to keep doing in that case.
そうだね。そういう時にはやる気を回復させる必要があるよね。
plateau は「高原、台地」という意味で、少し難しいですが、日本語で「高原状態(現象)」という言い方がありますね。
これは「成長が止まる」ということですが、先に進むことができなくなるという意味でもあり hit the plateau で、「壁にぶつかる」という慣用句になります。
これを hit the wall とすると、まさに「壁にぶち当たる」という日本語の慣用句に似てきますね。
★ さて wind には「息、呼吸」という意味もあるので、呼吸を回復するという意味合いでも使われます。
A: Looks like Jonathan is about to fall down flat. His breath is too heavy.
ジョナサンは今にはもばったり倒れそうだな。息が荒ら過ぎるよ。
B: Don't worry. He will catch his second wind soon. That's how he runs as usual.
心配ないよ。すぐに呼吸は回復するだろう。あれが彼のいつもの走り方なんだよ。
fall down は「倒れる、落下する」などの意味がありますが、これに flat という単語を付けると「バッタリ倒れる」といったような感じになります。
second wind に使える動詞は、上記のように get, give, catch, need の他にも find gain などいくつもあります。