大体の目安で物事を表現する場合の英語慣用句
rule of thumb は、rule が「ルール、法則」thumb が「親指」ですから、文字通りだと「親指のルール(法則)」のような意味になります。
しかし、これでは何だか意味が分かりませんね。
そこで、この慣用句の由来を調べると、その昔イギリスでは、「妻を殴る時は親指の太さまでの棒なら許されていた」という、とんでもない理由の他に、大昔は物を正確に測る道具がなかったので、親指の第一関節までの長さを頼りに大体の長さを測っていたといういくつかの説があります。
どれが本当の説かは分かりませんが、こういったところから「大ざっぱな方法、経験則」などの意味で使われ始めたようです。
このようにその由来や起源を知ることで、覚えやすくなる慣用句も少なくありません。
それでは、下の例文を参考に使い方を覚えていきましょう。
例文で確認しましょう
A: You're a good cook. How did you cook this like Italian Food?
君は料理が得意だね。どうやってこのイタリア料理のようなものをつくったの。
B: Thank you, but my cooking is a rule of thumb.
ありがとう、でも私の料理は大ざっぱなやり方なのよ。
cook は動詞で「料理をする」ですが、名詞で「料理人」となりますね。
料理人は専門の人でなく、単に「料理をする人」という意味でも使います。
プロの料理人は chef を使うと間違いないでしょう。
この慣用句の前に、my や his などの所有格の単語をおいて表現することもよくあります。
A: How do you always study English?
いつもどのように英語を勉強していますか。
B: My rule of thumb is about 30 minutes to listen it before going to bed.
私の大まかなやり方は、寝る前に英語を30分くらい聴いています。
our rule of thumb などにも代えて練習してみましょう。
as を伴って使われることもよくあります。
A: How much longer will we have to get on this bus?
あとどのくらいこのバスに乗っていないといけないの。
B: As a rule of thumb, for another ten hours, I guess.
経験から言うと、もうあと10時間ってとこかな。
ハイフンで結んで形容詞的に使うこともできます。
A: Do you know who inveted the machine first?
誰が最初にこの機械を発明したか知っていますか。
B: No idea. Why don't you give me a rule-of-thumb hint?
さっぱり。大ざっぱなヒントをくれない。
大ざっぱな」は rough という単語にすることも可能でしょう。