表現する
quick and dirty は、そのままの訳だと「速くて汚い」とでもなるでしょうか。
これではあまり良く分かりませんが、例えば、誰かが何かを作ろうとした時に、速いことは速いが、その仕事の結果がお粗末で見た目にも悪い状態であるという思い浮かべてみるとどうでしょうか。
つまり、日本語では「間に合わせの、拙速(せっそく)な」のような意味になります。
通常は形容詞として一つの単語になるのでハイフンで結ばれることがあります。
また、名詞として「大衆食堂」のような意味でも使われことがあるので、うまく見極める必要もあります。
それでは、例文を使ってこの慣用句の使い方を見ていきましょう。
例文で確認しよう
A: Oil prices are skyrocketing because of the war between Ukraine and Russia.
ウクライナとロシアとの戦争のせいで石油価格が急騰していますね。
B: Right, we have to think about quick-and-dirty solution.
そうですね、急場しのぎの解決策を考えないといけないですね。
skyrocket 様々なものについて、急速に増加する、上昇するなどの意味で使われる単語です。
solution「解決策(法)/ソルーション」は、日本語でもそのまま使われる単語ですね。
A: Food the eatery serves is quick and dirty. Don't you think so?
あの食堂が出す料理は速いけどまずいね。そう思わないかい。
B: Absolutely, I'm not going there again.
まさに。二度とあそこには行かないよ。
ハイフンを付けるのが普通ではありますが、このように付けない人もいるので留意しておいて下さい。
A: Water is leaking from the ceiling. Can't you do a quick-and-dirty fix?
天井から水が漏れているの。間に合わせ(とりあえず)の修理ができないかしら。
B: Oh, leave it to me. There's nothing I can't do.
あ~任してよ。僕にできないことはないよ。
この場合の quick-and-dirty fix は 応急措置として quick fix と簡略な言い方もできます。
A: Isn't that a high-end restaurant, is it?
あれって高級レストランなのかかな。
B: Not at all. It's a quick-and-dirty, but many people say it's quick and good.
全然違うよ。大衆食堂だよ。でも速くて美味しいという人は多いよ。
この例文では a が付いいてその後ろには他に名詞がないので、これだけで名詞の「安食堂・大衆食堂」だということがわかると思います。
その後の quick and good は、これに掛けて「速くて美味い」という形容詞での意味になっています。
この「速くて美味い」は quick and delicious, fast and tasty などとも言えますので、今回の慣用句と併せて覚えておくと、この先も役立つと思います。