描写をするように説明するというような意味で使う英語慣用句
paint a picture は、そのままの意味だと「(絵の具などを使って)絵を描く」となり、今では小学校の英語でも習いそうな語句ばかりですよね。
しかし、これには他の違った意味で慣用句として用いられることがよくあります。
例えば picture 自体に「状況、実態」といった意味があるので、「言葉で状況を(詳細に)説明する」といった感じになります。
「詳細」という意味では detail という単語がありますが、picture も同じような感じで使われます。
この表現は、否定的な意味合いで使われることがよくありますが、picture に付ける語句によって肯定的な表現になることもあります。
それでは会話文の中でその使い方をみていきましょう。
例文で確認しましょう
A: Would you paint a picture of what is going on out there?
そこでは何がどうなっているのか詳細に説明して頂けませんか。
B: Uh, almost all large corporations seem to be withdrawing from the industrial
area.
あ~、ほとんど全ての大企業がその工業地域から撤退しているようです。
※ withdraw 撤退する
picture の後ろは「~の」というような意味で of で繋げることがよくあります。
A: What do you think this country's future will be?
この国の将来はどうなると思いますか。
B: We are painting a gloomy picture. The number of chidren keeps falling.
悲観的な状況だととらえています。少子化が進み続けていますから。
この例文のように picture の前には、修飾語として様々な語句を付けることができます。
人を表す語句を間に入れて表現することもできます。
A: Should I paint them a picture to understand it much easier?
もっと簡単に理解できるように、彼らに詳細を説明した方が良いでしょうか。
B: That'll be okay. It's not so complex project.
大丈夫でしょう。そんなに複雑なプロジェクトではないから。
paint them a picture は give them a detail と同じようなことです。
もちろん、そのままの意味だと次のようにも言えます。
A: Mike says that he wants to paint a splended picture which can go down in history.
歴史に残り得る素晴らしい絵を描きたいと思っているんだよ。
B: Haha, that's funny. I doubt that he has no such talent.
※ go down in history 歴史に残る
paint を draw にすることもあります。
A: Shall I draw a clear picture of why he lost the game?
なぜ彼が試合に負けた分かりやすい実態を説明しましょうか。
B: I know. The referee had been bought out by the opposing player.
分かっているよ。レフェリーが相手選手に買収されていたんだよ。
paint も draw も、「(絵を)描く」という動詞として使われる単語なので、問題無く覚えられると思います。