物事の基本や要点などの意味を表現する
off the wall は、直訳的には「壁から離れて」のような感じになるでしょうか。
これは、かなり普通のことではないという感じの意味を持つ慣用句です。
そこで「突拍子もない」「馬鹿げた」などの意味で使われています。
それでは、この語句を中心にその他の類似した表現の使い方も、例文等を使ってみていきましょう。
例文で確認
物事に対して一つの形容詞として使います。
A: His ideas were always off-the-wall.
彼のアイディアはいつも突拍子がなかったよ。
B: That's why he got The Ig Nobel Prize.
だからイグノーベル賞をもらえたんだね。
Ig は nobel の否定語である ignobel「恥ずべき、不名誉な、不誠実な」という否定を表す言葉の最初の2文字をとって作った造語だそうです。
また、人においても使うことができます。
A: What Jane is saying dosen't make sense to me.
ジェインが言っていることは僕には意味不明だ。
B: She's really a littel off-the-wall person.
彼女はちょっと変わった人だからね。
この例文では person を修飾する形容詞となっています。
make sense 道理にかなう、合理的な
◆次のように wall をそのままの「壁」という意味で使うこともあるので、前後の語句に注意しましょう。
A: The ball I hit bounced off the wall and hit a crow flying in the sky by accident.
僕の打ったボールが壁に跳ね返って、空を飛んでいるカラスに当たったんだよ。
B: Wow, something bad may happen to you in return.
うわ~、お返しに君に何か悪いことが起こるかもよ。
この例文では、bounce(跳ね返る)という単語があり、bounce off で「~に当たって跳ね返る」という形になっています。
つまり bounce off と the wall がそれぞれの語句のかたまりになっているということです。
この慣用句を忘れた時は (very) strange などの語句で代用できます。
A: There was a very strange man hanging around my house yesterday.
昨日、僕の家の周りをうろついているすごく変な奴がいたんだよ。
B: I guess he was looking for an unlocked house.
そいつは鍵の掛かっていない家を物色していたんだろうね。