強い感じでの気持ちや相づちなどで使われる表現
not a chance は応答表現で、「絶対に無理、有り得ない」「嫌だ」のように、見込みのない事を告げる時のイディオムです。
no chance や fat chance と言うこともありますが、ほぼ同じ意味です。
それでは、以下の例文を参考に、この表現の使い方を覚えてみて下さい。
例文で確認しよう
A: I want to go out with a girl like that.
あんな子と付き合ってみたいなあ。
B: Oh, not a chance. You should look at yourself in a mirror.
ああ、無理無理。鑑で自分を見た方がいいよ。
go out with (人)と付き合う
look at oneself in a mirror「鑑で自分を見る」という言い方は、「自分をわきまえろ」といった意味で、日本語でもよく使われるので覚えておくと使えそうですね。
A: Would you lend me some money?
お金を少し貸してくれないかい?
B: Not a chance! First, pay me back the money I lend you before!
嫌だよ!まず、前に貸した金を返してくれ!
「有り得ない、無理」という意味は、いろいろな日本語で言えると思いますが、「嫌だ」もその一つとして訳しています。
lend 貸す
not a chance は There is not a chance の略で、 There is no chance でもほぼ同じ意味になり、これを略して
no chance と言うこともあります。
A: Do you think I can find my wallet I lost in the country?
その国でなくした財布を見つけることができると思う?
B: No chance. "Finders Keepers" out there.
絶対無理だよ。そこでは”見つけた人の物”になるからね。
この逆で、「可能性がある」というような時に yes chance という言い方は普通ではありませんが、通じないことはないと思います。
◆この表現に dog's や ghost(お化け) などを付けて言う場合もあります。
A: I want him to apologize to my sister.
彼には僕の妹に謝ってもらいたいよ。
B:There's not a dog's chance. He's a dog.
それは絶対にないね。あいつは最低なやつだからね。
dog は英語圏では、時に劣っていたりみすぼらしいかったりする状況で、侮辱の意味で使われることがあります。
また、you don't have a dog's chance と言うこともあります。