可能性が低いことを簡単な英語で表現
long shot の shot は名詞で「発射、弾丸、ショット、シュート、ひと投げ、写真」など色々な意味がある単語です。
この慣用句では、shot が弾を打つような意味で、そこに long を付けた形になっているのですが、この場合の long は「その距離が長い」といった意味になっています。
そこで、狙った目標までの距離が長いということは、「当たる確率が低い」ということで、そこから「可能性が低い」というような意味になったということです。
単純な意味では「長いショット」となるので、ゴルフの話でもしているような感じがしますね。
それでは例文の中で使い方を覚えていって下さい。
例文で確認しよう
この表現は it's a long shot の形でよく使われます。
A: Do you think we will be able to live on the Mars in the near future?
近い将来私たちは火星に住めるようになると思いますか。
B: Well, it's a long shot. Just traveling there takes a good amount of time, doesn't it?
う~ん、それはかなり可能性が低いですね。火星に行くだけでもかなりの時間が掛かりますよね。
ここでは it's は前の事柄を受けているので、この主部を他の語句にすることもできます。
◆人が主語になることもあります。
A: Sarry is a bit of a long shot to be the finalist of the piano competition.
サリーがそのピアノコンテストの最終審査に残るちょっと確率は低いよ。
B: Right. She is good, but there's always someone better.
そうだね。彼女は良いんだけど、上には上がいるからね。
a long shot には単に否定的な意味の他にも、可能性が低くてもやる価値がある場合などにも使わます。
◆「望みが薄い」という訳にもできるので、「大ばくちを打つ」という意味でも使われます。
A: Why Mr.White he take over the dying company?
どうしてホワイトさんはあの潰れかけた会社を買収したのですか。
B: I guess he took a long shot. He is a man of foresight, though.
大博打に出たんだろう。でもあの人には先見の明があるけどね。
この場合はに例文のように take を使います。
foresight 自体で「先見の明」という意味で a man of ~で「~の人」という使い方も覚えておきましょう。
◆否定文で「絶対に~ない」などの意味で使われることもあります。
A: Don't you think the comedian is funny.
あの漫才師って面白いと思わないかい。
B: You've got be kidding. Not by a long shot. His dad jokes are disastrous.
冗談だろ。全然だめだね。奴のおやじギャグは最悪だよ。
not by a long shot は一つのまとまりとして、この例文のように使われます。