今ある状況が大変であることを表わす英語慣用句
hot seat は直訳で「熱い席」とかになりますが、物理的にそういう座る場所があるかも知れませんね。
もちろんこれは慣用表現として、重要な意思決定を迫られたり、困難な質問に答えなければならないような状況を表現する際に使用されます。
したがって「困難な立場、責任のある立場」などの意味になります。
また、テレビ番組やイベントなどで、特別なゲストや専門家が質問に答えるために設けられた席を指す場合があります。
これらは「ホットシート」と、そのまま明記されることが多いかも知れません。
さらに、アメリカでは 「electric chair(電気椅子)」という死刑に使うイスという意味にしても使われるようです。
それでは、例文でその使い方をみていきましょう。
例文で確認しよう
A: The president of the company is in the hot seat because of the traffic accident one of his employers caused.
その会社の社長は従業員の1人が起こした交通事故のせいで苦しい立場に立っているね。
B: Right. I heard the driver had worked on little sleep.
そうだね。運転手はほとんど寝ずに運転していたらしいよ。
この例文のように hot seat の前に in the を付けて表現することがよくあります。
work on no sleep だと「全く寝ずに働く」とかになります。
A: Our team set up a hot seat for me to announce my retirement.
僕のチームが僕の引退の公表の場を設けてくれたんだ。
B: I was so surprised to hear that. You're still young.
それを聞いて驚いたよ。君はまだまだ若いじゃないか。
set up は「調整する、手配する、用意する」など、その他にもたくさんの意味で使える句動詞です。
A: You'll be on the hot seat if you don't admit your mistake now.
今自分の過ちを認めないとあなたはひどい状況に置かれると思うわ。
B: No, it's not my fault. I don't do any wrongdoing.
いいや、俺のせいじゃないよ。俺は何も悪いことはしていないし。
hot seat には in ではなく on にすることもありますが、意味は全く同じです。
wrongdoing は1語で「不正行為、悪事を働くこと」などの意味になります。
A: The criminal is so heinous, isn't he?
その犯人は本当に凶悪だよね。
B: Yeah, he should be sent to the hot seat.
ああ、こいつは電気椅子に送られるべきだな。
文脈が分からなければ、「責任のある立場に送られる」などとも取られることもあるでしょう。
heinous 凶悪な、悪質な