思う存分物事を行うなどの意味を表す英語慣用句
fill your boots は、「何かを思う存分楽しむ、好きなだけ手に入れる」というような意味で使われる慣用句です。
boot はご存じのように、日本語でも「ブーツ」としてそのまま使いますよね。
また、「長靴」という意味もありますし、動詞としてもコンピュータを起動する時に「ブートする」といったりします。
したがって直訳で考えると「あなたのブーツをいっぱいにする」のように訳せますね。
この表現は主にイギリスで使われているようなので、アメリカ人やオーストラリア人などは知らない人がたくさんいるかも知れません。
それでは会話の中でどのように使われるのか、具体的に例文の中で見ていきましょう。
例文で確認しよう
A: This is so tasty. Can I get some more?
これって本当においしいね。もっと貰ってもいいかい。
B: Of course. Fill your boots.
もちろんだよ。好きなだけ食べてくれ。
このフレーズ1つだけでは、どのような意味になるのかは分かりませんが、その前の会話文より食べ物のことを言っていることが明らかなので、Bは上記のような訳になりますよね。
ところで your の部分は他の所有格にすることもできます。
A: How was your trip to Europe last month?
先月のヨーロッパ旅行はどうだった。
B: Yeah, we went to a lot of turist spots and filled our boots with fun.
うん、たくさんの観光地に行って目一杯楽しんだよ。
このように with などを従えて、他の語句と一緒に使われることもよくあります。
A: I won the soccer lottery yesterday. So feel free to fill your boots with anything you like.
きのうサッカーくじが当たったんだ。だから思う存分好きな物を買っていいよ。
B: Wow, what a surprise! Then I'll accept your big offer.
わー、こりゃ驚いた。じゃあ有難くそうさせて頂きますね。
Bの訳を「あなたの大きな申し出を受け入れます。」などと直訳しては、チョット日本語らしくないので、上記のような訳にしてみました。
ところで、これと似た語句を使った fill one's shoes というイディオムもあるので注意しましょう。
こちらは「~の代わりをする」というような意味になります。
I don't think he can fill your shoes.
「彼が君の代わりをできるとは思わないよ。」