、という意味の英語慣用句
every inch の inch は、通常長さの単位を表します。
単位として主にインチを使う国では、その長さや距離などが短い様を表す際にも使われることがあるのです。
それを「インチ毎に」というような感じで、「隅から隅まで」または「あらゆる点で」や「正真正銘の」などの意味としても使われます。
参考程度に言うと1インチは約2.45センチです。
日本語であれば「寸」を使って「一寸たりとも」などで小さな隙間などを表現することがありますよね。
これも参考までに、元々「寸」の長さは親指の幅から来ているようですが、今は1寸は長さ約3センチです。
それでは会話文の中で詳しく見ていきましょう。
例文で確認しましょう
A: Mary promised me to give me back money I had lent her.
メアリー私が貸したお金は返すと約束したのよ。
B: You should've been careful. She is every inch a liar.
気を付けるべきたったわね。あの子は正真正銘の嘘つきなのよ。
every inch の位置が、a liar という語句の前にあることに注意しましょう。
「隅から隅まで」という訳も、その時々によって臨機応変に変えてみましょう。
A: The goverment paid secretary had a lot of rights and interests, didn't
he?
その公設秘書はたくさんの利権を持っていたんだね。
B: It seems he knew every inch of the underworld.
彼は裏の世界を知り尽くしていたみたいだからさ。
公設秘書という言い方は goverment paid secretary の他にも public secretary などがあります。
◆ every の後ろに single を付けて表現することもあります。
A: How did you find the rare mushroom?
どうやってその珍しいキノコを見つけたですか。
B: I searched for every single inch of my large back yard.
自分の広い裏庭を隅から隅まで探したんだ。
single を付けることで、every inch をさらに強調する言い方になります。
日本語の「隅から隅まで」という言い方になるものは inside out や from wall to wall などもあり、状況によって使用可能でしょう。
A: We're looking for talented resources who know how to negotiate with
the bank.
あの銀行との交渉の仕方を知っている優秀な人材を探しているんだよ。
B: I do think that Gary knows it inside out.
ゲイリーは充分に知り尽くしていると思います。
inside out は「裏表」という意味でも使いますが、物事の裏表とは「あらゆること」という意味合いでもありますから、「隅から隅まで」の代わりにここでは「十分に」という訳にしてみました。