英会話練習文36
日本人は本音を言わないことが多いのです。
レベル1
日本の文化などを紹介する時など、「本音と建前」という言葉を使いたいことがよくあるのではないかと思います。
「本音」は「本当(本物)の気持ち」と言い換えれば、それ程難しくはないと思います。
そこで、直訳的にも real feelings や true feelings などのように言うこともできます。
ただ、気を付けなければならないのは、「気持ち」は feelings と複数形にするのが普通です。
また、「真意」という意味で real intention とも言えます。
さて、この例文では「建前」が出てきませんが、参考程度にそのいくつかを書いておきます。
これも、pretence「見せかけ」とか、polite face「儀礼的な外観」、stated reason 「表明された弁明」などいくつかの言い方ができます。(それぞれの日本語の訳は直訳的に付けているので、日本語的には不自然なものもあります。)
少し前置きが長くなりましたが、上記のものを使って、とりあえず最初の日本文を英文にしてみましょう。
■ Japanese doesn't say real feelings many.
この日本文のその他の部分で難しいところは、「言わないことが多い」という部分ですね。
この場合、解答例のように、文尾が many で終わるのは不自然です。
もちろん、フォーマルな会話では、次のようになる場合はあります。
He has a lot of cars.
「彼はいっぱい車を持ってるよ。」
Oh, how many?
「へー、何台?」
レベル2
「言わないことが多い」という言い方は、「しばしば言わない」というように考えれば、これも英語にしやすくなるのではないでしょうか。
「しばしば」は often ですから、これを否定文の中で使えば良いということになります。
■ Japanese doesn't often say real feelings.
また、レベル1の解答例では、主語が Japanese だけになっているので、これも少し問題です。
Japanese だけにするのは「日本語」という言語の意味で使う場合が多く、通常は the Japanese や Japanese people
のように言います。
The Japanese people とすることもありますが、長くなるので上記の2つのどちらかがよく使われます。
そして、the Japanese は複数扱いになるので次にくる動詞部もそれに合わせる必要がありますよ。
さらに real feelings にも、「誰の」本音なのかを明らかにする単語があるとさらに良いでしょう。
レベル3
■ The Japanese don't often say their real feelings.
The Japanese は上記で述べたように複数を表す語句ですから、say という動詞を否定するために don't を使います。
often という別の単語が主語の次にあっても、それに惑わされないようにして下さい。
そして real feelings はthe Japanese の本音ですから、それを受けて their「彼らの」を補います。
また often の代わりに、他の語句を使うこともできます。
■ Most of the time, the Japanese don't say their real intention(s).
この most of the time は「多くの場合」などの意味で、英文では、文頭だけでなく文尾にも使うことができます。
×most of time にならないように注意して下さい。
また、intention は可算・不可算のどちらもあり、ネイティブによっても s を付けたり付けなかったりすることがあるようです。