年始年末の英語表現
あなたの家族は、年末年始はどこかに行く予定ですか。
レベル1
この日本文で、最も英語にしにくいのは「年末年始」だったと思います。
これにはいくつかの書き方がありますが、とりあえず year end and new year という書き方でも良いでしょう。
■ Will your family go to where year end and new year?
また、初心者が最も誤りやすいのは「どこか」という言葉です。
ここでは where という単語になっているようですが、これは「どこ」と「どこか」という区別がうまくできていないのが原因です。
中学生にはこういう間違いをする生徒がよくいます。単に「どこ」に「か」が付いたのではなく、英語ではこれらは全く違う単語になります。
通常「どこか」と言えば、肯定文(こうていぶん)では somewhere、疑問文や否定文では anywhere が使われます。
※肯定文とは疑問文や否定文ではない文のことです。
さて、相手に予定を聞いているので、ここでの正しい使い方になっているかどうかは別として、未来を表す will を文頭に持ってくるのは理解できる思います。
それから「あなたの家族」は your family で問題ありませんね。
全体的に、かなり訂正が必要な英文になっています。
レベル2
まず、レベル1で最も訂正したい箇所は where で、上記の説明通り somewhere か anywhere のどちらかにする必要があります。
そしてこれは疑問文ですから、通常は anywhere になりますね。
■ Will your family go to anywhere year end and new year?
これでかなり最初の日本文の意味に近づいてきましたが、もう少し訂正が必要です。
普通「~に行く」は go to となりますが、その後の単語が anywhere なので、to は不要になります。
それから year end and new year の前に、まだ書き入れなければならない語句があります。
例えば、日付や曜日の前には in や on, at などが必要な事がありますよね。
The popular TV pogram starts at seven on Sunday.
「その人気テレビ番組は日曜の7時に始まります。」
年末年始というのは、その数日間を指すことになるので、at を使うことができます。それから、年末年始の前には、通例 the を使います。
■ Will your family go anywhere at the year end and new year?
これで、最初の日本文の意味にかなり近づきました。
レベル3
未来の英文では will や be going to などを使うことを理解しておられる方も多いはずですので、その違いをここでしっかり意識して使えればなお良いと思います。
will は、これから起こり得る事に対する、その場での判断や意思を表示するような場合に使われます。
一方、be going to は、あらかじめ予定していた事や、これから直ぐにでもしようとしている事などを表す場合に使われ、will とは置き換えられない場合があります。
したがって、「行く予定ですか」と聞いているので、ここでは be going to の方が適していると言えるでしょう。
ただし、be going to go となる場合は go が重なるので省略して言う場合がよくあります。
■Are your family going anywhere at the year end and new year holidays?
ここでは最後に holidays を付けました。ただの days としても良いでしょう。
また、主語が your family なので、最初の Are を Is にすることもできます。特にイギリス英語では My family are
... となることがよくあるようです。
さらに year end は year-end に、new year は New Year と書くこともありますが、会話では当然に違いは分かりませんね。