前言を取り消す、よく言えるね
eat one's words は、間違った事などを述べた後に、その言葉を撤回したり、言った事に対して過ちを認めるというような場面で使う慣用句です。
直訳だと「自分の言葉を食べる」などになるでしょうから、何となく日本語でもその意味は理解し易いと思います。
それでは、いくつかのシチュエーションでの使い方を見ていきましょう。
例文で確認
A: You should eat your words. Betty is furious with anger.
前言を取り消した方がいいわよ。ベティーはすごく怒っているわ。
B: Oh, is she? But she is wrong.
ああ、そうかい?でも間違っているのは彼女の方だよ。
furious は「激怒した」という意味で anger がなくてもいいのですが、このように連ねて言うことがあります。
A: Micky didn't mean to be nosy. He was just worrying about you.
ミッキーは詮索するつもりはなかったんだよ。君のことが心配だっただけなんだよ。
B: So I think I'll have to eat my words.
じゃあ、誤りを認めないといけないわね。
nosy は「詮索好きな、おせっかいな」という意味で、nose(鼻)が形容詞になった単語です。
このイディオムを使わない場合は retract という単語を使って、次のようにう言うこともできますが、少し堅い言い方にはなるでしょう。
A: Now, you'd better retract what you said. My son was proved innocent.
さあ、あなたが言った事は取り消した方が良いわね。私の息子は無実だとわかったわ。
B: Well, I apologize to you and your son from the bottome of my heart.
え~、あなたとあなたの息子さんに心の底からお詫びいたします。
from the bottome of one's heart という言い回しも覚えておいて損はないでしょう。
A: You self-centered! Why did you eat the cake on your own?
あなたって自己中ね!なんで一人でケーキ食べたのよ。
B: Hey, eat your words! You were eating a big steak behind my back.
オイ、よく言うぜ!お前だってコソコソ隠れてデカいステーキ食ってたじゃないか。
この例文での訳も「発言を撤回する」というニュアンスからのものなので、前後の文脈に注意して使いましょう。
この意味では、Look who's talking. とかでも代用できます。
You self-centered は you are self-centered の are が口語表現として省略されているものです。
behind my back にもいくつかの意味がありますが、ここでは「裏で隠れて」というようなニュアンスで使っています。