最後の最後までという状況を表現する時の英語慣用句
down to the wire の wire は「ワイヤー、針金」のことですが、この全体の意味としては「ギリギリまで、とことんまで必死になって」などとなります。
なんでこれがそんな意味になるの~?と思ってしまいますよね。
その昔、競馬でどの馬が最初にゴールしたかを判定するために
、ゴールラインの所にワイヤーを張っていた、というのがこの起原だそうです。
つまりそこから、「ギリギリのところまで争う」というような意味での使い方がされるようになったのでしょうね。
これに伴って使われる動詞もいくつかあるので、それも併せて覚えていきましょう。
例文で確認しましょう
A: I wonder Which will be elected the next president of the student council.
どっちが今度の生徒会長に選ばれるだろうね。
B: Well, both are very popular, so I think they are going down to the wire.
そうだね、二人ともとても人気があるから、ギリギリまで争うことになるだろうね。
go down the wire となって「とことんまで行く」→「ギリギリまで争う」と訳すことができるでしょう。
この表現を強調するような感じで right を付けて言うことがよくあります。
A: I was waiting for you right down to the wire until the last train left.
最終列車が出るギリギリまで待っていたんだぞ。
B: Sorry, I completely foregot about you. I'll treat you to lunch tomorrow.
ごめん、お前のこと完全に忘れてたよ。明日、昼飯をおごるよ。
「treat 人 to ~」で「人に~をおごる」という表現も覚えましょう。
A: How much longer is it going to take to complete the work?
あとどのくらいでその作品は完成しますか。
B: It's getting down to the wire, but I'm in two minds whether to use red for the eyes.
今追い込みに入っているところですが、目に赤色を使うかどうか迷っています。
ここでの訳は「終了寸前である」というような意味から「追い込みに入っている」としました。
be in two minds もイディオムで「(気持ちや決心など)が迷っている」という意味です。
それ程よく出会う慣用句ではないとは思いますが、どこかで見かけた時は是非思い出して下さい。