結論や結果が明らかなことを伝える英語表現
do the math の math は mathematics の略で、「数学、計算」などの意味があります。
したがって、直訳的に「 計算をしろ」 という意味にもなります。
そういう部分から、「(計算すれば/少し考えればわかる」、「言わなくてもわかるだろう」というようなニュアンスで使われる慣用表現です。
話の前後関係やその時の状況などから、結果・結論などが明らかであることを言いたい時に使います。
それでは、例文で使い方を見ながら覚えていきましょう。
例文で確認しましょう
A: Does Nancy really love her husband?
ナンシーは本当に自分の夫のことを愛しているの。
B: Do the math. She married for money.
考えればわかるよ。彼女は財産目当てだったんだよ。
この場合は、夫婦の見た目や生活の状況などから、「それはわかるだろう」と言っているわけです。
marry for money は、財産目当て(お金のために結婚する)という意味の慣用表現です。
A: I wonder how much does he earn a year.
彼は年間いくら稼いでいるのかしら。
B: He changes his car ever year. But I can't do the math.
毎年車を乗り換えているよね。でもそれはわからないな。
この場合は I don't know の方が普通かも知れませんが、「それは計算できない」という意味をかぶせて使っています。
◆ you を付けて表現することもありますが、意味は同じです。
A: Honey, I want a BMW.
ねえねえ,BMW が欲しいんだよ。
B:Hey, think about your salary. You do the maths!
あのさ~、自分の給料のこと考えたら。分かるでしょ!
自分の給料とBMWという車の値段を比べれば、一目瞭然で買えないということが明らかだということです。
また math は、イギリス英語では maths と s を付けることがあります。
◆ if 文にして使うこともよくあります。
A: The opponent is really buff.
対戦相手はすごい筋肉ムキムキだぞ。
B: Yeah, if you do the math, the difference in power is crystal-clear.
そうだな、ちょっと考えればわかるよ。力の差は歴然としているな。
buff は、筋肉がムキムキ(バキバキ)という感じを表現する単語です。
crystal-clear はっきりとした(クリスタルのようにクリアな)
この表現が思い付かない場合は、just think about it や it's ovious などでも代用ができるでしょうね。