せいぜい、は英語で何と言えばよいでしょう
あの島には人はせいぜい100人くらいしか住んでいません。
レベル1
■ That island only 100 people don't live.
最初は、これだけでも単語を並べて言えれば、かなり良いかも知れません。
それまでの会話の流れや、感の良い相手なら何とか理解してくれるはずです。
ただ、この状態では誤解されかねない部分もあるので、もちろん訂正は必要です。
まず、第一に「主語をはっきり決める」という事が大事ですね。
日本文では「あの島には」が最初にきているので、これを英語の主語にしがちですが、ただ英文の最初に持ってきただけでは主語にはなりませんよ。
また、日本文が「~いません」と、否定の形になっていますが、ここもよく考えなければならないところです。
これを主語にするやり方もありますが、それは後にまわしましょう。
レベル2
ここでは「~がある(いる)」という there is/are を使う方法もあります。
また、only は、ここでは「たったの~しかない」という意味で使われているので、don't などの否定語を同時に使うと、正しい英文になりません。
■ There are only 100 people live in that island.
さて、この英文はどうでしょうか。
この場合は 100 people が主語になりますが、その前に there are があるので、people と live の結びつきがよくありません。
そこで people の次に関係代名詞の that を補うと問題は無くなります。
ところで、that の代わりに who を使うこともできますが、only があるので that にするのが普通です。
■ There are only 100 people that live in that island.
また、この英文から there are を取ると that も不要になります。
■ Only 100 people live in that island.
これにせいぜいという意味の英語を付ければ完成です。
レベル3
「せいぜい」という意味になるような英語はいくつか考えられますが、この場合は at (the) most とすることが出来るでしょう。
■ At (the) most only 100 people live in that island.
この at most は、「(量や数が)多くても」という意味で使われているので、いつもこの語を利用するわけにはいきません。
例えば次の例文では、時間に対して「せいぜい」と言っているので、別の語句にする必要があります。
She will arrive here around 10 pm at the earliest.
「彼女がここに着くのは早くてもせいぜい夜の10時だろう。」
つまり、「せいぜい」という言葉は、その文脈に応じて使い分けなければならないということなのですが、これは at+(the)最上級の形で表せる場合が多いと言えます。
逆に日本文に「せいぜい」という言葉があったとしても、それがどんな意味合いで使われているのかを考える必要があるので、いつもそのまま英語になるとは限りません。
ところで、最初の日本文を英文にする場合、次のように that island を主語にすることもできます。
■ That island has only 100 people at most.
この形ではその動詞に has(have) を使うことになります。
また、at most は文頭や文尾、文中などいろいろな位置に持ってくることもできます。