適当に 日常英会話例文集35

初心者へ贈る英会話勉強方法

適当に、という言葉をよく考えてみよう

タケシ君はいつも先生の言うことを適当に聞いています。

レベル1

初心者ではなくとも、英検2級レベルくらいの方にとっても、この「適当に」という言葉を英語にするのは相当に思い悩む場合があると思います。

しかし、ここでこの言葉を省略してしまうと、全く正反対の話になってしまうので、何とか英語にしなければなりませんが、日本語を少し変えてやればあまり難しい語句を使わなくても済みます。

例えば、次のようにすればその意味内容を変えずに済ませることも出来るでしょう。

「タケシ君はいつも先生の言うことを適当に聞いています。」
       ↓  ↓
「タケシ君はいつも先生の言うことを真剣に聞いていません。」

「真剣に」という単語もある程度難しいのですが、「真剣な」という言葉はジャパニーズ・イングリッシュで「シリアス」と言って、まあまあよく出てくると思いますので、比較的覚えやすく使いやすいのではないでしょうか。

そして serious「真剣な」を「真剣に」にするには ly を付けてseriously とすれば出来上がりです。

■ Takeshi always listen a teacher say not seriously.

さて、変形した日本文を必要な単語を使って上記のような英語にしましたが、”心優しいネイティブ”なら何とか理解しようとしてくれるでしょう。

「~の言うことを聞く」の部分も、初心者や初級者にはかなり難しく感じると思いますが、英和辞典によっては、分かり易く例文等を使って説明しているものもありますので、少し値段が高い辞典であってもそろえておくと便利です。


レベル2

「~の言うことを聞く」は、listen to とすれば十分です。

■ Takeshi doesn't always listen to a teacher seriously.

これも、まだいくつか修正しなければならない部分があります。

not always (ここではdoesn't always) は「いつも~とは限らない」という意味になってしまうのです。

これは少しレベルの高い英語解釈になるので、詳しくは説明しませんが、「いつも~でない」としたい場合は、never を使います。

それから、a teacher を修正した方が良いでしょう。

これだと、どこのどの先生なのか分からないということになります。

こういった場合は普通、その生徒の担任とか、特定の先生を指すことになるでしょうから、his teacher や our teacher にすると良いでしょう。

■ Takeshi never listens to his teacher seriously.

主語の次に never があっても、これは助動詞ではないので listen に s を付け忘れないようにしましょう。

こういった場合こそ、口で言い慣れていないと、逆に違和感を感じるので、何度も声に出して練習しておいて下さい。

一応これで、変更した日本文の意味にはなりましたが、最初の「適当に」という日本語もしっかりと考えてみたいと思います。

「適当に」には、「適切に」「ほどよく」「いい加減に」などの意味がありますが、この例文の場合には「いい加減に」という意味で使われていると考えるのが普通でしょう。


レベル3

「いい加減に」という表現は、英語にもいくつかあり、文脈の中でいろいろ使い分ける必要もあります。

その中で、ここでは carelessly という単語を使うことも出来るでしょう。

■ Takeshi always listens to his teacher carelessly.


しかし、次の例文でこの単語を使うとどうなるでしょうか。

適当に何でも食べていいですよ(食べることができます)。」

You can eat anything carelessly.

これでは「いい加減に何でも食べていいですよ。」のような感じになるので、かなりまずいですよね。

そこでこの例文では as you like という語句で表現することができます。

You can eat anything as you like.

この as you like は、直訳すれば「あなたの好きなように」という意味ですから、「あなたの好きなように何でも食べていいですよ。」という意味になりますね。


さて、最初の例文では with (only) half an ear (上の空で)というイディオムを使って次のように言うことも可能です。

■ Takeshi is always listening to his teacher with (only) half an ear.

そして、ここではご覧のように進行形で表現されていますが、これは「いつも~している」という事を強調する場合によく使われる言い方です。

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