魚を釣る 日常英会話例文集29

初心者へ贈る英会話勉強方法

英会話練習文29

テッドが先週そこで釣った魚は50キロ以上あったな。

レベル1
まずは日本語の順番に、必要になりそうな英単語を書き出してみましょう。

テッドTed  先週 last week

そこで there  釣った caught (catchの過去形)

魚 fish  50キロ 50 kilo

以上 over  あった was

■Ted last week there caught fish was 50 kilo over.

ほぼ完全に日本語の順番に並んだ英語なので、チンプンカンプンの感じで、ネイティブに理解してもらうには不可能か、もしくは気が利くネイティブでも少し間が空きそうです。

当然に、これでは英文法もメチャクチャなので、かなりまずい状態ですね。

できるだけこの日本文に合わせて言おうとすれば、最初に来る主語から見直さなければなりません。

では、一体この日本文の主語は何になるのでしょうか。それををうまく見つけなければなりませんが、まずは last week が主語の次に来ているので、これはすぐにおかしいことに気づくでしょう。

last week は文頭や文尾に来ることがよくありますが、この英文を1文で表そうとすると、その点も考えなければならないでしょう。


レベル2
この例題では、英文を2つに分けて考えると分かり易くなります。

英文を2つに分けて考えるということは、日本文も2つ考えなければならないということですね。

そこで、この日本文を2つに分解すると次のようになります。

1.テッドは先週そこで魚を釣った。

2.その魚は50キロ以上あった。

そして、それぞれを取りあえず英文にしてみましょう。

1.Ted caught fish there last week.

2.The fish was 50 kilo over.

これらの2つの英文によっても、最初の日本文の意味を伝えることはできますが、この英文にはまだ修正を加えなければならない部分がいくつか残っています。



レベル3
それでは、レベル2の英文の修正点を考えてみましょう。

まず、1の英文は文法的には何も問題はありません。ただ、「魚を釣る」という言い方で、fish は単数でも複数でも通常 fish となります。

これを複数の種類の魚を表す場合は fishes とします。

さて、ここでは特に複数でも、またいろいろな種類の魚を表現しようとしているのではないので、catch fish という言い方も可能です。

前後関係が分からないので、たった1匹だけ釣ったのか、それとも他にも何匹かの魚を釣ったかは不明ですね。

ただ、何匹か釣った魚の中で、特にその中の1匹を取り上げているという感じなので、その場合には catch a fish とするのが適切と言えるでしょうから、1の英文は次のようになるでしょう、

1.Ted caught a fish there last week.
「テッドは先週そこで(ある1匹の)魚を釣った。」

次に2の英文ですが、over は50の前にもってきます。

また、kilo はkilogram(キログラム)の略ですが、複数形なので kilos にします。

2.The fish was over 50 kilos.

さて、このように2つの英文に分けて言うことも当然に可能ですし、会話ではよく有りことですが、これらを1つの英文で表そうとすると、関係代名詞という少し複雑なものが必要になります。

関係代名詞は、一言で言うと文と文を結ぶ接続詞と代名詞の役割をする単語のことですが、英語をスムーズに英語らしく話すためにも、かなり重要な役割を持っています。

ところで、この日本語で一番伝えたい事は「テッドが魚を釣った」という事ではなく、「釣った魚の重さが50キロを超えていた」ということですよね。

したがって、そういう点からも、関係代名詞でまとめた場合、(全体の)主語は Ted ではなく fish になるので、次のようになります。

■The fish which Ted caught there last week was over 50 kilos.

この場合の which は、その前にある fish のことを指していて which より後の文でその魚の説明をしているのです。

できるだけこの英文の順序に沿って訳を付ければ「その魚はテッドがそこで先週釣ったやつで50キロ以上あった。」とでも出来るでしょう。

会話の中でこのようにすぐ言えなければ、上記のように2つに分けて言っても何も問題はありませんよ。

さて、「魚を釣る」という言い方には hook a fish というのもあります。hook は「フック・釣り針」のことでもあり、動詞で「釣る」という意味にもなります。

また、「50キロ」は50kg や 50 kilograms と書くこともできますが、会話上では「フィフティーキロズ」か「フィフティーキログラムズ」になるでしょうね。

コンテンツ

ページのトップへ戻る