進行形になりそうな日本語に注意しよう。
今お客さんが来ているので、後で電話します。
レベル1
こういう状況は日常でもよくあると思います。
選択する英単語自体にはあまり難しいものは無いと思いますが、いかがでしょうか。
それでは、今回はいきなり英語にしてみましょう。
Now customer is coming because after I call.
かなり直訳になっていて、伝えたい日本語の意味になっていない部分があります。
まず「お客さん」という言葉が customer(カスタマー) になっていますが、ここでの正しい選択であるかどうかが問題です。
「客」を表す単語は customer 以外にも guest(ゲスト) や client(クライエント), visitor(ビジター) などよく使われるものがあり、状況によって使い分けが必要です。
また、「~ので」という理由を表す言葉が because になっている感じですが、これもその単語の選択や位置が良くありません。
それから after の使い方にも問題があります。
レベル2
「客」は、ここでは一般の家庭に来る人を表していると考えれば、guest が一番適しています。
Now guest is coming, so I will call after.
「~ので」は so でつなぎ after は文尾に持ってきました。
そして、「電話をする」のはこれからの事なので、未来を表すための will が必要です。
これで何となく良さそうに見えますが、まだまだ問題は残っていますよ。
最初の英文の主語が guest になっている事と、それに続く語句の使い方が良くないので誤解を招いてしまいます。
しかも、is coming は進行形なので、「来ている」という意味になりそうですが、この場合は、「これから来る」という予定を表すことになります。
例えば、次の2つの例文ではほぼ同じ意味を表しますが、A の方がその確実性が高いと言えます。
A. He is coming here tomorrow.
B. He is going to come here tomorrow.
また、after は「~した(の)後で」というような意味になるので、これを文尾に持ってきたとしても、普通こういう言い方はしません。
したがって、次の例文のように、その後ろに語句などが付けば問題はありません。
I will call him after I finish this work.
「この仕事が終わった後で彼に電話します。」
ただし、次のような言い方はできます。
The man died three days after.
「その人はその3日後に亡くなりました。」
この場合は逆に later は使えませんよ。
レベル3
英語は日本語とは主語の作り方も違うことがよくあります。
したがって、一つの方法として英語らしくするために、「お客さんが来ている」という日本語を「お客さんを迎えている(もっている)」といように変える必要があります。
これは have という動詞で表現することができます。
そして、そのお客を迎えているのは、それを言っている本人ですから I とすることができます。また、これが、その人の家庭を代表して言っているような場合には
we とすることもできます。
Now I (we) have a guest
また、後ろの文の after は later(レイター)という語に変え、call の後ろに、その相手となる you を付ける必要があります。
I will call you later.
これらを so で結べば次のような形で完成しますね。
Now I have a guest, so I will call you later.
この順番を変えれば完全に2つの文に分けることもできます。
I will call you later. I have a guest now.
now の位置は、先頭でも語尾でも文中でも構いません。
また、have と共に over を一緒に使うことがよくあり、進行形にすることも可能です。
Now we are having some guests over.