あまりない、という英語の言い方に気を付けて英文にしてみよう。
大都市ではマイカーを持つ必要はあまりないと思います。
レベル１
この例文は、初心者の方には少し難しかったかもしれませんが、とりあえず思い付きそうな単語を書いてみましょう。
「大都市」は「大きな都市」ですから big city で良いですね。
「マイカー」は my car でしょうか。
「持つ」は have, 「必要」は need,「思う」は think といったところでしょう。
「あまりない」が難しそうですが、何となく否定文になりそうなので not をどこかに入れてみましょう。
Big city not have my car think.
これも、状況によっては運よく通じることもあるかも知れませんが、かなり違う意味に取られる可能性が高いでしょう。
レベル２
まず、「大都市では」を「大都市の中では」と考えると良いと思います。「の中で」は in が思い付くでしょうから in big city と、ひとまず考えられればまずまずです。
それから、他の例文のところでも、何度か注意していますが、主語が何になるのかを考えなければなりません。
この英文では２つの主語が必要になるので、ここが一番難しいところかも知れません。
つまり、「必要ではない」と、「思う」という部分の主語が、それぞれ必要だということです。
まず「思う」のは、これを言っている本人ですから I think となるでしょう。
次に、「必要ではない」と考えられる人は、大都市に住む一般の人たちのことですから、ここではその主語を you や we などでも表現できます。
You don't need と出来ればいいわけですね。
そして、「必要ではない」のは「持つこと」ですから to have とし、さらに「持つ」と言っているのは「マイカー」ですから、それが後に続くという順番になります。
You don't need to have my car in big city, I think.
会話では、このような形で２つの英文に分けて言うこともよくありますが、この日本語のように、これらの英文を１つにする方法もあります。
そこで、この２つの英文をつなぐ働きをするのが that です。この that には文と文を繋ぐだけで、「あれ」といったような意味は特にありません。
I think that you don't need to have my car in big city.
レベル３
さて、レベル２の英文だと、元の日本語のように通じる可能性がかなり高くなりましたが、文法や使われている語句にかなり問題が残っています。
まず、「マイカー」というのは正しい英語ではなく、実は和製英語（日本人が作った英語）なのです。英語として、この意味でよく使われるのは family
car や private car などです。
My car is very cheap. などとすることは全く問題ありませんが、上の英文を日本語にすると「私の車は大きな街では必要がないと思います。」などとなってしまいます。
次に、英語では数えられるものには a(an) を付けたり、複数形などにして表すことが多いので気を付けましょう。
この場合は「マイカー」と「大都市」を表す語句の前に a を付けると良いでしょう。
I think that you don't need to have a family car in a big city.
この場合の that は省略可能です。また、 family car と big city を複数形にしても構いません。
I think you don't need to have family cars in big cities.
ところで「あまり」という言葉が抜けていましたね。この英文なら don't の後ろに really などを入れても良いでしょう。
I think you don't really need to have family cars in big cities.
最後に、think that で繋がれた英文で否定の形にする場合は、通常 that より後ろの文ではなく think の方を否定の形にします。
I don't think you need to have family cars in big cities.
その他の言い方として、you need ... の英文を、次のように言うこともできます。
I don't think (that) it is very necessary to own a family car in a big
city.
necessary 必要な own 所有する
